20歳 履歴書がうまく書けず泣く

涙にはストレスホルモンが含まれているらしい。私はわーっと泣くことはなく、じめじめと声もださずに泣くが、確かに泣いた後は気分が盛り返す。急に楽観的に(諦観からの開き直りもある)なり、そういう状態の時は気持ちがとても楽である。小学生の時はいつも、こんな気分で過ごしていたなあと思う。

今日泣いてしまった事柄は、いつもの通り未来への不安である。金曜日に受けるアルバイトの面接がこわい(怒られそう、何の質問が来るかわからない、うまく話せない)というところから、なぜ自分は緊張しすぎるのか、なぜうまく話せなくなるのか、なぜいつまでも普通になれないのか、一生「こう」なのかと不安が不安を呼び、悲観的になって口元は笑いながらも涙がダラっとこぼれた。全然どうすればいいかわからない。人がこんなにも苦手(兄弟さえ少し怖い)で、どうやって生きていく?ネガティブな思いが自分の首を絞める。下しか向けなくなり、目はうつろになってくる。しかし今回は切り替えが速かった。泣いても私の代わりに働く人なんていない(当たり前)。そもそもチャレンジ回数が足りなさすぎる。そう自分を奮起させ、書きかけだった履歴書の本人希望欄を記入し始めた。下書きをよく見て書いた。なぜなら、私は書き損じすぎてすでに履歴書を10枚は使っている(面接を受けたのは2回)。残りは2枚しかない。
と思った瞬間間違えた。勤務と書くべきところを勤勤と書いた。こんな簡単なことすらもできないのかと気持ちと、あと10文字だったのに…という虚しさにまた泣いた。もう神奈川県と書くのは嫌だ…神奈川県の文字だけとても上達してしまった。
放心しながらも、履歴書は今日中に書いておきたかったために最後の1枚を慎重に取り出して書き始めた。2分後、驚くべきことに、また書き損じた。ついに自分の電話番号を間違えてしまった。これには涙も呆れ果て(枯れ果てではない)、苦笑いしか浮かばなかった。もう予備がないが、字の練習だと前向きに捉えることにした。精一杯のポジティブ思考である。
事前に涙を流しておいてよかった。ストレスは目から流れ出してティッシュに拭き取られ、ゴミ箱に捨てられた。明後日にはゴミ収集車が持っていってくれる。ストレスよさらば…物理的に……

ということで明日は履歴書を買いに行ってくる。ストレスを受けていない生活は快適だ。いっそいつも泣いていたらいいと思う。目以外から涙が出たらなあ…汗に含まれてくれたら効率がいいのにな。人類、この案採用してください。

と、昨日書いて下書き保存したままだった。走って本屋まで行って履歴書を買ってきた。8枚あるので存分に間違えられる。帰ってきて部屋の窓が全開だったことに気づいたが、盗るべきようなものはうちには置いてないので、良かった(良くない)。頑張ります。

(ハートをくれたユーザー:t0941k, 駄作の人, ななな, みつば, 仁里)