怒るとはどういうものか


父親がよく理不尽に怒鳴ったり、機嫌が悪くなっていたりした。小学校低学年の時の先生が、なぜか(子供向きのやさしい先生ではなく笑)いつ怒るかわからない男の先生だった。
などの理由で、私は最近まで怒りの感情を持ち合わせていなかった。自分が怒るのも怖くて、怒りに蓋をしていた?もともとの性格ものんびりしているからだと思いますが
。一年くらい前まで恥ずかしさ、悲しさ、恐怖の割合が多かった。うつが治って、父親とも離れて暮らしているので抑圧がなくなり、感情の種類が増えた気がする。今はちょっとしたニュースでも本気で怒ってしまって困ります(つかれる)。虐待死やいじめはちょっとしたことではないけど……

フィクションで人が怒っているシーンとか、そういう役割だからそのセリフを言っているだけなのに、なんでそんなこというの!不快だから視聴をやめます!てなってアニメとか、ドラマとか視聴取りやめ。情緒不安定すぎますね。

で、この前現実世界の話で自分と自分の家族に関わる不快な出来事が起きた。知らないおばさんに濡れ衣を着せられた。人生で初めて純粋に怒ってしまった。怒鳴ったり暴力を奮ったりしないけど、翌日つかれました。あまりに収まらないから、怒りというものの原理を調べた。

・怒りは正当な感情である
・怒りとは感情を隠す蓋になるだけで、本心は別にある
・恐怖は怒りになりやすい
・行動を制限されたり、プライドを傷つけられると、心の健康を保つために怒ってしまう
・ストレスを受けてホルモンが分泌されてしまうため(抗えない)怒りという感情が現れる

こんな感じ。
やはり、怒りは恐怖であったり、恥ずかしさであったりの末の感情だった。動物の本能のようです。野生動物なら隙を見せたら(=恥ずかしいところ、失敗したところを見られたら)狙われてしまうからなあ。

仏教だと、憎しみの対象を見つけてしまうことを怨憎会苦と言って、人間の苦しみの中の一つとされているようです。

おばさんは自分の言動を確かめずに(結局勘違いでろくに謝らずに帰っていった)わめいていたけど、あの人は理性を司る前頭葉のはたらきが弱まってきているのか…と思ったら興奮が静まり、安寧を取り戻した。自分も、恐怖を感じたからノルアドレナリンが分泌されて怒った。ずいぶん動物的です。これからも怒る時、今ストレスホルモン出てる〜!前頭葉がんばれ〜!と思うのだろうな。

これは全く関係ないけど、生きている時に私は舞台の主役の私役で、母は私の母役、嫌いな人を私にとって嫌なセリフをいわなくてはいけない役、悲しい時はそういう場面の撮影というふうに考えると少し楽。主役(わたし)が舞台袖に行ったら(死んだら)、嫌いだった人もさっきはごめんねー!と言ってくれ、私も嫌ってごめんね!と言って仲直りできるんだって思えます。先に出番終わった人にも当然また会えます。悲劇でも喜劇でも拍手と花束がもらえるはずだから楽しみです。もう一回舞台に出る時は、今度はスーパーマンみたいなやつがいいな

(ハートをくれたユーザー:ナツメ, 柚月, ななな, ノリス, 千景, 藍)